季刊[はちのへ中心蔵ウェル]

オトナのたしなみ塾「前向きな言葉遣い」

オトナのたしなみ塾 コロナ禍に大事にしたい食事のマナー

 令和3年辛丑、子年に蒔いた種が芽を出して成長すると言われています。コロナ禍で環境が変わり、ステイホームで新たなことを始めた方も多いと思います。皆様が希望に満ちて一歩一歩前に進んでいかれることをお祈りいたします。
 さて、コロナ禍で大変な時だからこそ、身近な人を励ましたり、逆に励まされたりしていることが多いのではないでしょうか。人を励まし元気にすることは円滑なコミュニケーションのためにも必要なことですね。そこで、より効果的な励まし方のコツをお伝えしたいと思います。

■脳はイメージを検索する

 例えば、大事な発表会。緊張している相手に「失敗しないでね」と励ましたとします。脳は、過去の失敗した経験を思い出し「失敗したらどうしよう」という感情になってしまいます。
 または、結婚式のスピーチでは、切れる、別れるなどの言葉は、忌み言葉でタブーとなっています。日本は古来から言霊といって、なってほしくないことを言わないという配慮があります。

■してほしいことに変換する

 「~~しないで」と相手のことを思いながらも否定形を使うより「〇〇しよう」としてほしい言葉に言い換えましょう。


よく耳にする言葉ですが、どのようにしてほしい言葉に変換しましたか? おかれた状況、相手との人間関係、信頼関係などでそれぞれに声がけがかわると思います。

■自分を励ます

 人を励ますには、まず自分自身が満たされていることが大切です。普段、どんな口癖を言っていますか?


 脳はイメージしたものを無意識に現実化しようとしていると言われています。日頃の口癖を意識して肯定的にしませんか。
 今回は、「ペップトーク」を参考にお伝えしました。ペップトークのペップ(PEP)は元気、活気という英単語です。ペップトークとは、スポーツの試合前に監督やコーチが選手に対して行う「短く」、「わかりやすく」、「肯定的な」「魂をゆさぶる」勇気づけのショートスピーチのことです。スポーツの現場だけでなく、家庭、仕事、友人同士でも使えるコミュニケーションスキルです。どうぞ、参考にしてくださいね。
 最後に、「すみません」をなにげなく使っていませんか? ドアを開けてくれたら「すみません」とついお礼を言ってしまうなどです。その言葉をぜひ「ありがとう」に変えてみてください。すみませんが出たら、その後に「ありがとう」をつけてみてください。ありがとうは、最高のペップトークです。きっと、よい変化があると思います。
 今回も、お読みくださりありがとうございました。

言葉の変換の解答例)
①ご安全に
②最後までやり通そう
③落ち着いて
④持ち物確認してね
⑤しっかり準備して試験に臨もう