季刊[はちのへ中心蔵ウェル]

食育エッセイ44「食から元気なからだと豊かな心を」

食育エッセイ 食から元気なからだと豊かな心を 贈る相手のことを思い、健康的に美味しく食べてほしいと願ってのこと。それと同時に考えるのは、だれが作っているかということ。

 潤子センセイ~いつも元気ですね。何か身体にいいもの食べているんですか?」人間にとって健康であることは大きな関心事であり、健康に関するたくさんの情報が日々飛び込んでもきます。
 静岡のお友だちが毎年贈ってくださるのは「新茶」と「みかん」。新茶の季節になると「新茶は寝る前に飲むととっても良く眠れるのよ。潤子センセイおからだに気をつけてね。」
 みかんの季節になると「ビタミンCたっぷりのみかんを食べて、風邪ひかないようにね。」とメッセージ入りの箱をお届けいただきます。
 津軽のお友だちからは、もちろん蜜たっぷりの美味しいりんごが。お礼の電話をすると「りんごは身体にいいから、とにかく毎日一個は食べてよ~。」と、それぞれご当地特産品のアピールと共に、その効能をお知らせいただき、ありがたくいただく日々。

 私たちは、人に何かを差し上げる時には食べ物であれば、美味しさはもちろんですが贈る相手のことを思い、相手が高齢であれば手をあまり煩わせることなく簡単に食べることができるものであったり、働き盛りであれば効能が優先され、家族が多いと質よりも量といったぐあいに、自然と色々と考えてお贈りしているのかもしれません。いずれにしても、健康的に美味しく食べてほしいと願ってのこと。それと同時に考えるのは、だれが作っているかということ。
 つい最近「潤子センセイって黒ニンニクお好きですか~? 親戚が黒ニンニク好きでたくさん手作りしたんですが、いかがですか。」との嬉しいお知らせが。「大、大、大好きです!」と頂戴した箱いっぱいの黒ニンニク。黒ニンニクの素晴らしさは、製造者の熱心な活動を知ってからのことで、口に入れるたびにその方のお顔や効能を思い浮かべながら「これさえ食べれば大丈夫!元気百倍!」と、なぜか思ってしまうのはどうしてかしら。
 そんな感じで潤子センセイの元気の素は、〇〇さんからいただいたみかん、□□さんが作った黒ニンニク、△△さんから教えてもらった…、とその人からの信頼という大きな栄養素たっぷりの食べ物たちということになるかもしれません。

 丑年の今年は、牛さんからの愛情たっぷりの牛乳をぐびぐび飲みながら明るい一年にしたいなと思っています。
ウエルという信頼できると友と共に。

– 書き手- 千葉幼稚園 園長 岡本 潤子