季刊[はちのへ中心蔵ウェル]

野菜歳時記「8. 青森県産りんごで健康作り」

野菜で辿る旬と暮らし 野菜歳時記「8. 青森県産りんごで健康作り」

 今がまさに旬のりんご。青森県は生産地として全国的に有名です。英国には一日一個のりんごは医者を遠ざけるという諺があるように、りんごはとても栄養素たっぷりの果物です。

 豊富に含まれる食物繊維は動脈硬化など生活習慣病の予防が期待できます。またコレステロールを下げ、血糖の上昇を穏やかにしますので、空腹をみたし血糖値が気になる方にもオススメです。腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やしてくれますので、腸活にも期待ができ、身体の免疫力のアップにもつながります。カリウムは身体の余分なナトリウムの排出を促す作用があり、高血圧の予防につながります。

 りんごには様々なポリフェノールも含まれていますが、主成分の「プロシアニジン」には特に強い抗酸化作用があることがわかっており、健康・美容業界から注目されています。

 りんごは、皮を剥いて生で食べるのが一般的ですが、りんごはポリフェノールやペクチンなどの栄養素は皮と実の間に多く含まれています。栄養価を考えると皮ごと食べる事で栄養素を効率的に摂取できます。薄くスライスして食べると皮も気にならずに食べる事ができます。

 また、ペクチンは100度以上の加熱調理をすると抗酸化力が6~9倍に増える研究結果もあります。栄養価もアップしますので、焼きりんごや煮りんご、ジャムなど甘くて美味しいスイーツに調理して味わってはいかがでしょうか?

文:有限会社やまはる 中野 正信 (野菜ソムリエ)