季刊[はちのへ中心蔵ウェル]

野菜歳時記「5. 新生活スタート!旬の味覚を美味しく食べて健康管理」

野菜で辿る旬と暮らし 野菜歳時記「5. 新生活スタート!旬の味覚を美味しく食べて健康管理」

春を呼ぶ地域のお祭り「えんぶり」が終わると少しずつ春の訪れを感じられるようになります。春は学校や会社が新しい年度をスタートさせる時期。学校では卒業や入学、会社では退職や新入社員も多く環境の変化も大きい時期となりますね。
新生活のスタートは元気に、はつらつと過ごすためには、やはり食生活を整えることが重要です。

今回は、春の旬を代表する野菜の一つでもあり、健康管理に役立つ栄養価も高い「菜の花」をご紹介したいと思います。

菜の花は、独特のほろ苦さと香りが特徴の春野菜です。多くの栄養素を含み、中でもビタミンA、Cは野菜の中でもトップクラス!カリウムや鉄分などのミネラルも多く、βカロテンはピーマンの5倍、ビタミンCはホウレン草の3倍以上あるという優れもので、身体の抵抗力を高めると言われています。是非、食卓のメニューの一品に加えてみて下さい。

菜の花の独特の歯ざわりと苦味を楽しむ為には、少し固めに茹でましょう。茹ですぎには充分気をつけて下さい。茹であがったら水にさらし色鮮やかに仕上げ、ザルに上げます。軽く絞って水気を切れば下ごしらえの完了です。

素材の味を楽しむ為にはシンプルにマヨネーズ和え、白和えや辛子和え、ツナと一緒にゴマ和えも美味しいですよ!また菜の花とベーコンを具材にニンニクと鷹の爪をきかせてペペロンチーノ風パスタもおすすめです!

菜の花を美味しく食べて、心も体も元気に新生活を過ごしていただきたいと思います。

文:野菜ソムリエ 中野 正信 (有限会社 やまはる)