季刊[はちのへ中心蔵ウェル]

オトナのたしなみ塾「第15回 和洋中テーブルマナー」

オトナのたしなみ塾

 令和元年、一念発起!ではありませんが、このように本紙に記事を書かせていただいたり皆様にマナーをお伝えしている身としては、自分自身のブラッシュアップのため、常に新しい情報や新しい資格にチャレンジしております。この7 月~ 8 月は、西洋料理テーブルマナー、中国料理食卓作法を改めて勉強し、9 月には、日本語、英語、フランス語、中国語などの専門用語を交えた、実技、筆記の認定試験に晴れて合格いたしました。お陰様で、一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会の日本料理、西洋料理、中国料理の3 つ全ての認定講師となりました。今後は、より正しい知識で皆さまに食卓マナーをお伝えしたいと思います。

 さて、今回はせっかくの機会ですので、日本料理・中国料理・西洋料理それぞれのマナーの違いをお伝えしたいと思います。

 その前に、クイズです。世界には食事するときの道具として①箸 ②ナイフ・フォーク ③手指と3 つに分けられます。世界で一番多いものは何番でしょう?

 答えは③。全体の4 割を占めているそうです。右手の親指、人差し指、中指を使って器用に食べています。①、②はそれぞれ3 割です。それでは、基本的な違いを見てみましょう。

 主なポイントですが、いかがでしょうか?このように比べると、両手で扱い器を持ち上げるのは日本の特徴ですね。そして、マイ箸、お父さんのお箸、お母さんのお箸と家庭に個人のお箸があるのも日本の特徴のようです。

 中国料理といえば、よく見かける丸いテーブル、ターンテーブルと言いますが、実は日本が発祥です。昭和初期に目黒雅叙園の創始者である細川力蔵氏によってつくられたそうです。お料理を取りやすくという気配りからの考案ではないでしょうか。今では、日本のみならず香港、台湾を中心に発達して今日に至っています。食卓の歴史を知るのも面白いですね。

 今回は雑学のようになりましたが、いろいろな国の特徴を知って召し上がるとまた、楽しくなるのではないでしょうか。

 中国料理の食事の意味として、人の和を大切にする、身体にいい食材を日常的に食べる、すなわち『医食同源』。忘年会シーズンにこの言葉を思い出して、楽しんではいかがでしょうか。

 今回もお読みくださりありがとうございました。