季刊[はちのへ中心蔵ウェル]

オトナのたしなみ塾「第14回 ゆかた美人のTPO」

令和となり、早2 ヶ月が過ぎました。何をするにも「令和初めての○○」となり、皆さまは、どれくらい令和初を経験されたでしょうか?
さて、今年のお祭りも令和初のお祭り。早くも5 月から夏日があったり、なにやら暑~い夏の予感がしますね。そんな暑い夏を彩る格好は浴衣。七夕祭り、花火大会など、楽しい夏のおしゃれは、浴衣が似合います。
そこで、今回は、素敵な浴衣美人のためのTPOをお伝えいたします。
ゆかたを漢字で書くと浴衣。簡単に説明すると、昔は入浴後に着た一枚の木綿の着物で、昭和初期ごろまでは寝巻きや部屋着としても着ていました。温泉旅館に行くと浴衣があるのでわかりますね。最近は夏のカジュアルファッションとして定着しています。
ところで、「浴衣は着物だからどんな場所でも大丈夫」ともしかしたら思っていませんか? 浴衣を洋服に例えると、Tシャツにジーパンか短パンといったところでしょうか。
もう、おわかりですね。改まった場所などは少し気をつける必要があります。

〈浴衣と着物の違い〉

普段着の浴衣

上記の浴衣の基本に髪型、ネイルなど自由に楽しんでくださいね。場所は、花火大会、お祭り、カフェ、ファミリーレストラン、居酒屋など、友人や家族とGパン、Tシャツで入るお店等をイメージしてください。

よそ行きの浴衣

半襟はんえり襦袢じゅばん足袋たびを付け、帯は名古屋帯でお太鼓にします。夏の着物のような感じになりつつも堅苦しくなく、レストランでのランチやお友達とのカジュアルパーティなど。茶道では浴衣はNGなのですが、数年前にお寺で夏の朝座禅後の茶事、朝粥の時はこのような浴衣の装いをしました。

浴衣でNGな場所

結婚式、祝賀会、正式な茶道のお茶会、ドレスコードが決まっているレストランなど。 GパンにTシャツ、サンダルで行けるかどうかに置き換えて考えてみると分かりやすいと思います。

■ワンポイントマナー

浴衣は基本、素足ですが、お店やお宅に上がるときは素足はマナー違反です。下駄を脱ぐ時にさっと足袋やソックスカバーなどを出して履くと素敵なしぐさになると思います。女性はレース足袋でもおしゃれですね。また、扇子や団扇もおしゃれ小物として活用してください。

さあ、いよいよ夏本番です。令和元年の夏は、和装の浴衣でオシャレを楽しみましょう。この度もお読みくださりありがとうございました。