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2016/07 vol.72 毎日が楽しくなる情報誌・旬の味覚満載・ランチ&グルメ



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2016.07.08 …
well vol.72発刊しました!今回の特集は「はちのへ夏イベント2016」「マイホームを建てよう2016」です。
2016.05.10 …
well vol.71発刊しました!今回の特集は「はちのへブライダルガイド2016」です。
2016.02.10 …
well vol.70発刊しました!今回の特集は「歓送迎会」「八戸冬イベントガイド2016」です。
2015.11.10 …
well vol.69発刊しました!今回は「忘新年会」「おせち」特集です。
2015.07.10 …
well vol.68発刊しました!今回は「八戸三社大祭ガイド」特集です。


南部の昔っ子 久慈瑛子 作

おぶさりてぇ、だがさりてぇ

昔々、ある所に男ばかりの兄弟が居だったずもな。名前は一太郎、二太郎、三太郎と云って皆、正直者だったず。


ある日、一太郎は町へ用足しに行って遅くなってしまったずもな。一太郎は困ったなぁと思ったず。家に帰る途中には「夜中に光る化物が出る」という森を通らねばならながったず。ところが、その森に来たときには、もう真っ暗だったず。「どうか化物が出ねように」と目をつむって森を通り抜けようとしたら、なんと目の前が「ぼうっ」と明るくなって、その光りものが「おぶさりてぇ、だがさりてぇ」と薄気味悪い声で叫んだず。


さぁ、一太郎はおっかなくておっかなくて、わらわらと家さ帰ったず。そして、弟達にその光りものの話をしたず。そしたら二太郎が「俺が行ってその化物を退治してける」って、次の日、日が暮れてから化物の出る森へ出かけたず。


案の定、夜中になったら、大きだ光り物が「ぼうっ」と出たず。そして、その光り物が「おぶさりてぇ、だがさりてぇ」と、気味の悪い声でだんだん近づいてきたら、もう二太郎はおっかなくて、おっかなくて、わらわらと逃げて家さ帰ったず。


さて、三番目の三太郎はその話を聞いて、「よし、今度は俺が行く」ったず。三太郎は度胸も良く、力持ちだったずもな。三太郎は、化物を背負う太い纏を持って出でかけたず。


森の所まで来て真夜中になるのを待っていだら、やっぱり森の奥の方から「ぼうっ」と光った化物が「おぶさりてぇ、だがさりてぇ」と、うなるような声で近づいて来たず。


三太郎はおっかないのをぐっと我慢して「おぶさりてぇならおぶされ、だがさりてぇならだがされ」って、化物さ背中を向けてしゃがんだず。そしたら、でったらだ光る物が、「ドーン」と三太郎の背中におぶさったずもな。その重たいごと、重たいごと。米俵一、二俵もあるがと思ったず。三太郎はその光り物を背負って、よろよろと歩いて来たず。


さて、家に着いた三太郎は「おーい、皆んな、光り物をしょって来たぞ」と叫んでも、一太郎も二太郎もおっかながって、側に寄って来ながったず。三太郎は家の中に入ると、土間の真ん中にその光り物の化物を「さぁ降りろ」って「ドーン」と降ろしたず。そしたらその光りが破げたのか「チャリンジャラ、ジャラ」と音立ててこぼれだず。「何だべ?」と手に取ってみたら大判小判だったずもな。正直者には福あるのだず。


どっとはれ




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