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2016/05 vol.71 毎日が楽しくなる情報誌・旬の味覚満載・ランチ&グルメ



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2016.05.10 …
well vol.71発刊しました!今回の特集は「はちのへブライダルガイド2016」です。
2016.02.10 …
well vol.70発刊しました!今回の特集は「歓送迎会」「八戸冬イベントガイド2016」です。
2015.11.10 …
well vol.69発刊しました!今回は「忘新年会」「おせち」特集です。
2015.07.10 …
well vol.68発刊しました!今回は「八戸三社大祭ガイド」特集です。
2015.05.11 …
well vol.67発刊しました!今回は「はちのへブライダルガイド」特集です。


南部の昔っ子 久慈瑛子 作

狐と博打打ち

昔々あったずもな。ある所に、たまげた賭け事の好きな男がいだったず。いつも負ける事が多く、村の人からは「博徒打ち」と云われて馬鹿にされでいたず。したども、この博徒打ちは、正直で人が良がったずもな。


ところで、この博徒打ちが負けてしょんぼりしていると、決まってこれも又、気持ちのやさしい狐が側に寄って来て、「寺のお尚が釜ほしがっている。俺が釜に化げるからお前様売ってこい」とか、馬喰が馬ほしがっているから、俺が化げた馬を売ってこい」とか云って博徒打ちに売らせても中々うまく行かず、二人で金もうけをした事がなかったず。


そんなある日博徒打ちは、今日も賭けに負けて「あゝ、困ってしまった」としょんぼりしていたず。そしたら狐が走って来て「さぁさ博徒打ち殿、今日は山伏になって金持ちになりに行くぞ」と云ったず。博徒打ちが「なんど?」と聞くと、「実は今、長者様の娘にこの竹へらでお尻にいたずらして来た所だ。丁度長者様の娘が便所に入る所だったすけに、竹へらに「屁こ垂れろ」とおまじないして、娘のお尻を撫でたら「サクラケッツのポッポポ、太鼓の皮を引っぱったビビビー」と、お尻が鳴り出した訳よ。そしたらさぁ大変。娘はびっくり仰天。余りの恥かしさに「おえおえ」と泣ぐべし、親達も青ぐなって「誰か医者呼んでこい」と騒ぐべし、いつまでも娘の尻の鳴りものは止まらないべし、そこで長者様はとうとう「誰かこの鳴りもの止めでけろ。止めでけだ者には大金をやるぞ」と叫んだず。


それを聞いた狐は「俺、その鳴りものを止めてくれる山伏をつれて来るすけ」と云って、お前様を迎えに来た所だと云うが早く、狐は博徒打ちに大きい数珠玉を持たせて長者様の家へ連れで来たず。そしたらやっぱり娘は便所にこもって泣いでいだずもな。娘のお尻も「サクラケッツのポッポポ、太鼓の皮を引っぱったビビビー」と鳴き続けでいたず。


そこで博徒打ちの山伏は狐から渡されたへらを持って便所に入り「尻よ尻。鳴くのを止めよ。エイッ」と大声を出し娘の尻を撫でだずもな。そしたら不思議、今までうるさく鳴いでいた尻はピタッと止まったず。


さぁ、娘も長者も大喜び、博徒打ちを家に上げてごちそうをし、大金を上げたず。又、娘の尻がいつ鳴き出すかわからないので、長者様は博徒打ちを家に泊めることにしたず。そのうち娘は「お尻が鳴って恥かしい思いをしたすけ、もう他の人には嫁に行げない。したすけ俺、尻鳴きを止めてくれた人と一緒になりたい」と云い出したず。


という訳で、人の良い博徒打ちはいつの間にか、長者様の娘婿となり、賭け事もすることなく幸せに暮らしたず。これも又、狐のお陰と、狐とも仲良く暮らしだず。

どっとはれ




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