季刊[はちのへ中心蔵ウェル]

チーズとワインのマリアージュ [ well vol.88 ]

チーズとワインのマリアージュ

高森 皆さまお元気ですか。大変な状況でお会いする機会が減ってしまいましたが新しい生活様式に取り組み、お家でお楽しみ頂けるご提案を致します!

早狩 寒い冬に食べる熱々とろとろのラクレット。春の若草の香りの山羊のチーズ、そして夏には白くて瑞々しいフレッシュチーズが食べたくなります。
 代表格のモッツァレラは、スーパーでも国産やイタリア産などが店頭にならび、おなじみですね。本場南イタリアではもともと水牛のミルクからつくっていましたが、今では牛乳が一般的に。白くて柔らかくてミルキーなモッツァレラは旬のトマトとサラダにするのが定番。とびきりおいしいオリーブオイルと塩があれば最高。
 夏野菜といっしょに焼けば、メイン料理にもなる存在感。新鮮な桃とモッツァレラの組み合わせも話題になりました。巾着のようにカードと生クリームを包み込んだクリーミーなブッラータも近頃大人気のチーズです。

高森 フレッシュチーズには、スパークリングワインや白ワイン、ロゼワインがよく合います。
 岩手県の田野畑村のチーズですし夏と言えば・・・ロゼですね! 岩手のソムリエが立ち上げた『涼みの丘ワイナリー』の〝紫雫MarineRougeロゼ〟をご紹介します。
 2016年に誕生したワイナリー。地元農家が育てた質の高い山ぶどうを使い、作業や管理も全て手作業。常に山ぶどうと向き合い、手間暇かけて醸造しているのが岩手を代表するソムリエと醸造家の2つの顔を持つ坂下誠氏。
 醸造テクニックを学ぶため単身岡山へ。研修後に醸造したワインは日本ワインの域を超えた八戸のソムリエ達がびっくりする出来栄えでした。
 早熟の野村種を使った、色合いが美しく甘みとすっきりした酸味のロゼワイン。4年目を迎えるワイナリーの岩手ペアリングをお楽しみ下さい。

早狩 もうひとつ、夏といえばギリシャのフェタチーズ。数千年と言われる古い歴史をもつフェタは、山羊乳と羊乳の混乳で、塩水に浸してつくります。ほろほろっとした食感と酸味、塩味がエキゾチックで、オリーブやキュウリなどの夏野菜と一緒にオリーブオイルをたっぷりかけて、爽やかにギリシャ風サラダでいただきたいですね。

高森 ギリシャのフェタ! サラダにしても美味しいですね。たっぷりオリーブオイルと絶妙な塩味。バケットに乗せるとパンのほんのりした甘さが美味しさを引き立てます。
 アルゼンチンサンファンで造られるマルベック。アルゼンチンでは標高が高い場所にブドウ畑があり、昼夜の気温差が大きいので酸度が維持されます。香りが豊かで上品なワインができあがります。ワインの果実の甘さとチーズの塩味、酸味が抜群の相性です。

 八戸パークホテルは安心安全な空間をご提供しております。また皆様にお目にかかるのを心待ちにしております。