季刊[はちのへ中心蔵ウェル]

八戸えんぶり2019ガイド

大地を摺る 勇壮な舞「八戸えんぶり」開催

八戸の厳しい冬が育んだ郷土芸能「八戸えんぶり」が2月17(日)より4日間にわたり開催されます。国の重要無形民俗文化財に指定され、八戸地方に春を呼ぶ豊年祈願のおまつりとして、古来より伝わる貴重な伝統行事です。

「えんぶり」の名は、田をならす農具「えぶり」や「いぶり」に由来すると言われ、冬の間眠っている田の神を揺さぶり起こし、田に魂を込める儀式とされています。きらめく烏帽子をまとい、凍てつく大地を摺る太夫の舞には、豊作を願い、春を待つ北国八戸の人々の願いが込められているのです。

そんな「八戸えんぶり」の見どころは、太夫(たゆう)と呼ばれる舞手が、馬の頭をかたどった華やかな烏帽子(えぼし)を被り、頭を大きく振る独特の舞。その舞は、稲作の一連の動作である種まきや田植えなどの動作が表現されたもので、初日17日に八戸市中心街で行われる「一斉摺り」では、30余りのえんぶり組が勇壮華麗な舞を披露、「八戸えんぶり」 一番の見せ場となっています。また、太夫の舞の合間に披露される、子どもたちによる可愛らしい祝福芸にもぜひ注目を。さらに夜は、市庁前広場にて「かがり火えんぶり」を開催。こちらは昼間とひと味違った幻想的な雰囲気が楽しめます。

その他、八戸えんぶり期間中は、市内様々な場所で、えんぶり関連イベントを開催中。賑やかなお囃子とダイナミックな舞。今年もスケジュールをチェックして、八戸冬の伝統行事を心ゆくまで堪能しよう。

■八戸えんぶり2019スケジュール